メメントモリ 〜ハイメ・サビネス『Del mito』との出会い〜

メメントモリ 〜ハイメ・サビネス『Del mito』との出会い〜

メキシコ土産、タラベラ焼きの骸骨

メキシコではよく見かける髑髏モチーフ。

2015年に初めてメキシコを訪れた頃、街で見かけるスカルモチーフの意味はよくわかりませんでした。

でも今回再びメキシコにやってきて、改めてそれを見たとき、
「これってメメントモリだよね」と友人に話しました。

すると友人が、この詩を教えてくれました。

Del mito

Mi madre me contó que yo lloré en su vientre.
A ella le dijeron: tendrá suerte.

Alguien me habló todos los días de mi vida
al oído, despacio, lentamente.
Me dijo: ¡vive, vive, vive!
Era la muerte.

神話より

私の母は、私が胎内で泣いたと言った。
母にそれらは言った「幸運になるだろう」。

私の耳元で誰かが毎日、
ゆっくりとゆっくりと語りかけ続けた。
生きろ!生きろ!生きろ!
それは死だった。

Del mito, Jaime Sabines 神話より、ハイメ・サビネス


2020年、ロンドンでロックダウンを経験しました。

その出来事をきっかけに、私は23年間暮らしたロンドンを離れ、2021年に日本へ戻りました。

いろいろな出来事やプロセスがありましたが、一言で言えば、私の死生観が変わったことが大きかったのだと思います。

それまで当たり前だと思っていた「生きている」ということを、もう一度見つめ直すことになりました。

生きることそのものを忘れないために。

スカルモチーフは、「いつか終わる」という事実を静かに思い出させてくれる存在なのかもしれません。

メキシコで見られる骸骨モチーフのグラフィティ。
Profile image.

Kaeko

大人になってからのほとんどを、私は文化と文化の間で生きてきました。

人と人。

人と組織。

異なる価値観。

異なる世界。

私の仕事は、いつもその間に立つことでした。

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