先日、メキシコのシャーマンによるヒーリングセレモニーを受け、その後、友人たちと占星術のネイタルチャートについて話す機会がありました。
詳しくはこちら👉 メキシコでシャーマンのヒーリングセレモニーに参加した話
その流れで、私が皆のチャートを作成することになり、特に「キロン」という小惑星に焦点を当てました。
キロンは「傷を負ったヒーラー」として知られており、魂のトラウマとそのヒーリングに関連する深いメッセージを持っています。
👉ネイタルチャートの話については、はてブロに書きましたのでご覧ください。
キロンと「生まれてきた理由」
キロンは「Wounded Healer(傷を負ったヒーラー)」として、多くの占星術師によっても取り上げられています。
キロンに関連する情報を調べると、様々な解釈やメッセージが見つかりますが、そもそも私たちが「この世に生まれてきた理由」を探求するのはなぜでしょうか?
また、魂のトラウマを癒したいという欲求は、どこから来るのでしょうか?
私のヒーリングイベントでの体験から得た答えは、「よりしっかりと生きたいから」です。
私たちが前世の記憶を持っていたとしても、それが本当に自分の前世かどうかはわからないかもしれません。
しかし、そうした情報は、新たな選択をするための設定や指針となるのかもしれません。
過去をどう捉えるか
シャーマンも言っていたように、「過去はここ(頭を指して)にしか存在しない」と私は考えています。
過去に関する全ての情報は、単なる記憶や情報であり、毎朝目覚めるたびに新たな存在として始まるだけだと思います。
たとえ私に前世の記憶があったとしても、それは私が本当にその前世を生きたのかどうかはわかりません。
でもどういうわけか、前世の情報として「これは過去に私が生きた別の人生だ」と感じる情報を持って生まれてきたわけです。
その「過去」に関する情報というのは、新たに何かを選択するために必要な設定なんじゃないでしょうか。
過去に感じる全ては情報に過ぎず、毎朝目覚める時に「昨日まではこうだった」という情報を持ってまた新たに存在し始めるだけなんじゃないかと思います。
メメント・モリと現在を生きる
「メメント・モリ(死を忘れるな)」という考え方を思い出します。
私がロンドンに住んでいた頃、前世が見えるという方に会ったときには、どのようにその情報を活かすかが分からなかったのですが、現在はそれを「今をどう生きるか?」のための情報として捉えています。
冒頭に書いたネイタルチャートですが、友人たちに渡す際に私はこう伝えました。
「前世という書き方をしているところがあるけれど、額面通りに受け取らず、そういうスペックで生まれてきた、ぐらいに受け止めてね。あくまでも今をどう生きるか?のための情報だから」。
メメントモリ
いつか死ぬことを忘れてはならない。
メキシコの友人が教えてくれた詩のことを思い出します。
👉memento mori メメントモリとハイメ・サビネスの「Del mito」
キロンの神話とその意義
キロンの由来であるギリシャ神話のケイローンも興味深いです。
ケイローンは、ティーターンの王クロノスとニュンペーのピリュラーの子として生まれ、音楽、医学、予言の技を習得し、病人を助けるために薬草を栽培しました。また、ヘーラクレースやアスクレーピオスに医術を教えたことでも知られています。
ケイローンは、不死身の能力を手放して死を選び、その死を惜しんだゼウスが星座「射手座」として彼の姿を空に刻みました。
この神話は、私たちが前世や過去の情報に対して持つ欲求が、より充実した現在を生きるためのものであることを示唆しているのかもしれません。
前世の情報を通じて自己理解を深め、より良い人生を生きようとする姿勢は、私たちが「今をよりしっかりと生きたい」と願う証です。
今後、この自分の感情や過去をどのように活かしていくかについて、さらに探求していくことが大切だと感じています。