「正常値」と「自分にとって自然な状態」は、必ずしも同じではありません。
私がボディーコードを学び始めた頃、ニームというハーブを使う機会がありました。
きっかけは健康法を探していたからではなく、自分の身体に何が起きているのかを知りたかったからです。
この記事はニームをおすすめする記事ではありません。
私がニームを通して学んだ、「自分のベースラインを知る」という考え方について書いてみたいと思います。

私がニームを飲むようになったきっかけ
私がニームを知ったきっかけは、ボディーコードでした。
当時、私の身体にはこんな状態が続いていました。
・眠気が取れない
・おでこの辺りに違和感がある
・頭がぼんやりして、すっきりしない
昼寝をしても改善しないことがあり、ある食べ物を摂ると症状が強くなるようにも感じていました。
ボディーコードでは「Fungal(菌類)」というテーマが出てきたため、そのとき初めてニームを試してみました。
初めて飲んだときの感覚は、今でもよく覚えています。
埃で曇った車のフロントガラスを洗浄液とワイパーできれいにしたように、頭の中がぱっと晴れたように感じたのです。
そして、不思議なことに、それまでカフェの前を通るたびに吸い寄せられるように買っていた焼き菓子にも、以前ほど惹かれなくなりました。
もちろん、これがニームによるものだったのか、他の要因が重なっていたのかはわかりません。
ただ、この体験をきっかけに私は、「身体の状態が、思考や食べたいものにも影響することがあるのではないか」ということに興味を持つようになりました。
腸と脳はつながっている
この体験をきっかけに、「身体の状態が思考や行動に影響することはあるのだろうか?」と調べるようになりました。
すると、腸と脳が互いに影響を与え合う**「腸脳相関(Gut-Brain Axis)」**という考え方が、長年研究されていることを知りました。
例えば、東京大学では、腸内細菌叢が腸と脳をつなぐ「腸脳相関」を通して、神経細胞の発達にも関わっている可能性が報告されています。
またBBCでも、体内に存在する真菌(fungi)が、私たちの脳や行動にどのような影響を与えているのかを探る研究が紹介されていました。
もちろん、私が体験したことを、これらの研究で説明できるわけではありません。
それでも、「身体の状態が思考や気分に影響することがある」という視点は、その後の私の健康との向き合い方を大きく変えるきっかけになりました。
ベースラインを知るということ
ニームの体験を通して、私が本当に学んだのは、ハーブそのものではありませんでした。
「ベースライン」という考え方です。
ボディーコードでは、筋反射テストを始める前に、その人にとっての「YES」と「NO」を確認します。
つまり、誰かの基準ではなく、その人自身の基準から始めるのです。
この考え方は、今でも私の健康に対するアプローチの土台になっています。
健康について考えるとき、私たちはつい「正常値」や「平均値」を基準にしがちです。
もちろん、健康診断や医師による診断など、医学的な基準はとても重要です。
私がここで書いている「ベースライン」は、それらに代わるものではなく、日々の体調や感覚を観察するための個人的な基準という意味です。
その上で、私が同じくらい大切だと感じているのが、
「自分にとって自然な状態はどこなのか」を知ることです。
それは、誰かと比べることではありません。
昨日の自分と比べることでもありません。
「私は普段どんな状態なのか。」
その現在地を知ることです。
筋反射テストは、その答えを教えてくれる魔法のツールではありません。
私自身も、いつも正しい答えが得られるとは考えていません。
むしろ、身体と対話するきっかけを作ってくれる道具だと捉えています。
そして、その対話を続けていくうちに、少しずつ身体の変化に自分で気づけるようになってきました。
私にとってニームは、その気づきを与えてくれた数あるきっかけの一つです。







