すでに知っている、それ以上のことを…(底を決める #1)

Lake view in Hokkaido
Pink sunset by the lake in Hokkaido
Wheat Autumn
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すでに知っている、それ以上のことを…(底を決める #1)

9〜14分

私たちはすでに、自分が認めている以上のことを感じ、知覚しています。恐れは、その知覚と自分の間に立ちはだかるものです。

まず最初に、このシリーズ全体の底に流れていることをひとつ伝えたい。
それは、あなたはすでに、自分が思っている以上のことを知っているということ。それは「より多くの情報を持っている」という意味ではない。
もっと深いところで、あなたはすでに、多くを知覚し、感じ取り、受け取っているということ。
身体は、心がそれに名前を与えるより前に、すでに何かを感じ取っています。
状況には、分析が始まるより先に届いてくる“質”のようなものがあります。
あなたの中の何かは、すでに起きていることを読み取っています。
そして同時に、別の何かが、その読み取りを管理し、調整し、あなたが意識的に受け取る前にフィルターをかけています。

このシリーズが扱うのは、その「フィルタリング」についてです。
特に、その最も一般的な仕組みのひとつ――私たちが恐れているものを避けようとする働きについて。
そして、それを避けるのをやめたとき、何が見えるようになるのか。
何が開かれていくのか。
そのことについて書いていきます。
よろしければ、お付き合いください。

恐れは、遮断するもの

恐れは有限です。これは多くの人が感じていないことですが、事実です。形があります。底があります。あなたの経験の中で、特定の、輪郭のある空間を占めています——そう感じられないときでも、すべてを満たすように膨らんで見えるときでも。恐れは無限ではありません。ただ、それを正面から見ずに、前に立っているときだけ、そのように見えます。

何かが恐れられていて、向き合われていないとき、それは壁のように機能します。透明な壁ではありません——その向こうに何があるかを見せてくれません。ただ、遮断します。そして遮断するのは、恐れているシナリオそのものだけではありません。それを囲み、包んでいる知覚を遮断します。恐れが来てその空間を占領する前から、届いていたより広い感知を。

だから、向き合われていない恐れを抱えている人は、ある種の狭まりを経験することが多いのです。不安だけではなく——見えること、考えられること、知れることが、実際に利用可能な空間より小さく感じられる、あの感覚。その狭まりは、状況そのものによって引き起こされていません。状況のひとつのバージョンに対する、向き合われていない恐れによって引き起こされています。

恐れと向き合うのは、それを克服するためではありません。その先を見るために——恐れが道を塞ぐ前から、自分の知覚がすでに向かっていたものへ。

ソマティック・クラリティ

その先にあるもの

恐れを超えても、困難が消えるわけではありません。すべてがうまくいくという保証でもありません。もっと具体的で、もっと役に立つもの——自分が恐れているものを見ないように管理することでフィルターされた状態ではなく、状況をありのままに感知する自分自身へのアクセスです。

あなたはすでに、この“感じ取る力”を持っています。それは絶えず訪れていました。
ある種の会話に漂う質感として。
決断に先立って現れる予感として。
そして、思考が追いつく前に、身体が情報に応答する、その反応として。
恐れは、この感覚そのものを消し去るわけではありません。ただ、その信号を遮ってしまうのです。知覚と知覚する者のあいだに割り込み、本来到来するものを、鈍く、不完全で、歪んだものへと変えてしまいます。
回避を保ち続けるための力が、その受け取りを変質させるのです。

恐れと向き合い――それに輪郭と底と、おおまかな方向性が与えられると――その遮断は終わりを迎えます。
信号は、以前より澄んだかたちで届き始めます。
それは状況が変化したからではありません。
自分と、自らの知覚とのあいだを隔てていたものが、弱まったからです。

最悪のケースを、出発点として

このシリーズが提供する実践は具体的なものです。
最悪の可能性を、真正面から見つめること。そこに囚われ続けるのではありません。
それを避けられない運命として受け入れるのでもありません。
ただ一度、誠実に問いかけるのです。
「もし本当にこれが起きたなら、自分はどうするだろう?」と。
そして、その問いに対する大まかな答えを形にすること。

これは、より大きな何かへの入り口です。
最悪のケースは鮮烈で、具体的で、そして最も強い恐れを伴っています。
だからこそ、そこは出発点として最も有効なのです。
自分が最も恐れている展開を見つめ、なおそこに輪郭と底と方向性を見出せたとき、何かが変わり始めます。
それは単に、そのシナリオとの関係だけではありません。
自分自身の「より明晰に知覚する力」との関係が変わる。
すでに感じ取っていたものを受け取る力。
フィルターが働き始める前に届いていたものを、信頼する力。

恐れは、あなたの本質そのものではありません。
それはひとつのシグナルです。
重要であり、受け取る価値のあるものではあります。
ですが、有限でもあります。
恐れには、深さの終わる場所があります。
そして、その先にあるのは空虚ではありません。
そこにいるのは――
これまで許されていた以上に、澄んだかたちで知覚し始めた、あなた自身です。

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Kaeko

中川 佳英子
Emotion Code®, Body Code®, Access Bars® 認定プラクティショナー
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外部セラピスト(サノビブメディカルインスティチュート)

大阪生まれ。人生の半分をイギリスで過ごし、現在は東京を拠点に活動中。
好きなこと 旅行、アート(やるのも見るのも)、語学を勉強すること、散歩、読書、自然。

2024〜 10年来の友人であり、心理学者のフェルナンド・エストレーリャとポッドキャストHoshirioの配信を始める。合わせて日本語解説動画をメインに展開する自身のチャンネルKaeko Nakagawa 愛される私になるエネルギーヒーリングもスタート。もっと読む