進むことだけが前進ではない(出航に向けて#3)

Lake view in Hokkaido
Pink sunset by the lake in Hokkaido
Wheat Autumn
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進むことだけが前進ではない(出航に向けて#3)

夜空と湖にうつる山
6〜8分

私たちはよく、進んでいることだけを前進だと思います。

結果が出る。
決断する。
何かが変わる。
前へ進む。

そういうものを見て、「うまくいっている」と判断します。

そして逆に、
迷う。
立ち止まる。
戻る。
方向を変える。

そんな時には、「失敗した」と思ってしまいます。
でも私は、必ずしもそうではないと思っています。

分かるためには行く必要がある

人生には、行ってみないと分からないことがあります

本を読んでも。
考えても。
相談しても。

実際にそこへ行ってみないと分からないことがあります。
そして時々、行った結果、「違った」ということがあります。

仕事。
人間関係。
住む場所。
活動。
学び。

何でもそうです。
私たちはその瞬間を失敗だと思いがちです。
でも本当にそうでしょうか。

データを回収する

子どもの頃、友達がファミコンで遊んでいるのを見ていました。
私はゲームを持っていませんでしたが、
次のステージへ進むためには、
コインを取ったり、
隠れたブロックを見つけたり、
いろいろ試していた記憶があります。

知らない場所を叩いてみる。
行ってみる。
落ちてみる。
失敗する。

そして、「あ、ここにあった。」と分かる。
人生も少し似ているように思います。

正しい選択をすることよりも、必要なデータを回収すること。
その方が大切な時があります。

違和感は失敗ではない

Somatic Clarityで私が大切にしていることの一つに、身体の感覚があります。
なぜなら、身体はしばしば、頭より先に気づくからです。

何かが違う。
何かが合わない。
何かが終わっている。

そんなことを、身体は先に教えてくれることがあります。
そしてその感覚は、間違いの証明ではありません。
むしろ、新しい情報です。
だから私は、違和感を失敗だとは思いません。
それは、次の調整のためのデータです。

Re-Calibration(最調整)

船は、一度方向を決めたら終わりではありません。

風も変わります。
潮も変わります。
現在地も変わります。

だから何度も確認します。
何度も調整します。
それは失敗ではありません。
航海そのものです。

人生も同じです。
一度で正しい方向を見つける必要はありません。
むしろ、ズレることで見えることがあります。
行ってみることで分かることがあります。
違和感によって初めて気づくことがあります。
そしてそのたびに、私たちは少しずつ方向感覚を育てていきます。

ここから始まる

もし今、迷っているなら。
もし今、思った場所にたどり着いていないなら。
それは失敗とは限りません。

もしかすると、必要なデータを回収している最中なのかもしれません。
人生は、正しい答えを見つける旅ではありません。

見て、
試して、
気づいて、
調整していく旅です。

The goal is not to be told. / 誰かに答えを教えてもらうことが目的ではありません。
The goal is to see for yourself. / 自分自身で見えるようになることが目的です。

だから焦らずに。
そして立ち止まりすぎずに。

少しずつ。
見て、
確かめて、
また進む。

Keep Re-Calibrating. / 向きを確かめて、また進む。

シリーズ:出航に向けて>>>>

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Kaeko

中川 佳英子

大阪生まれ。英国で23年を過ごし、現在は東京を拠点に活動中。

旅とアートと人間観察が好きです。

教育、医療、アート、NPOなど様々な現場を経験する中で、「人はどうすれば本来の力を発揮できるのか」を探求してきました。

現在は身体感覚を活用したコーチングを行いながら、主体性や生命力について発信しています。

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