あなたの地図はまだ開いているか?(出航に向けて #1)

Lake view in Hokkaido
Pink sunset by the lake in Hokkaido
Wheat Autumn
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あなたの地図はまだ開いているか?(出航に向けて #1)

青い空と海へ真っ直ぐつながる白い道。
7〜10分

しばらく動けていないと感じるときがあります。

何も進んでいない。
また同じ場所に戻ってしまった。
結局変われていない。

そんなふうに思える時期があります。

そして不思議なことに、人はそういう時ほど、自分ができていないことばかりを見るようになります。

前へ進めていないこと。
決断できていないこと。
行動できていないこと。

けれど私は最近、別のことを考えていました。

本当に火が消えている人は、そもそも地図を広げないのかもしれない、と。

地図を広げている人

人は「何もしていない」と言いながら、実はたくさんのことをしています。

本を買う。
検索する。
動画を見る。
メモを取る。
誰かの話を聞く。
相談先を探す。

そして時には、助けを求める。

本人からすると、それは取るに足らないことかもしれません。

だって現実はまだ変わっていないからです。

状況も同じ。
悩みも残っている。
答えも見つかっていない。

だから、
「結局何もできなかった」
という結論になります。

でも私は少し違う見方をすることがあります。

その人は地図を広げている。
それはまだ出発ではないかもしれません。
けれど、航海をあきらめた人の行動にも見えません。

まだ地図を見ている

私たちはよく、進んでいることだけを進歩だと思います。

結果が出ている。
決断できている。
前へ進んでいる。
何かが変わっている。

そういうものを見て、「うまくいっている」と判断します。

そして逆に、迷っている。
立ち止まっている。
答えが見つからない。
同じ場所をぐるぐるしている。

そんな時には、「何もできていない」と思ってしまいます。

でも私は、この二つの間にもうひとつ別のものがあると思っています。

それは、どちらを向いているかです。

人は前へ進めないことがあります。
動けないこともあります。
立ち止まることもあります。

それでも、調べる。
考える。
本を開く。
誰かの話を聞く。
助けを探す。

そんなことをしている時があります。
それはまだ進んでいるとは言えないかもしれません。

でも、何かが終わってしまった状態にも見えません。

私はそういう時、その人はまだ地図を見ているのだと思います。

目的地は分からないかもしれない。
出発もできていないかもしれない。

それでも、まだ向こうを見ている。
まだ探している。
まだ旅をあきらめていない。

そのことには、大きな意味があると思うのです。

見落とされやすいサイン

私は仕事の中で、人が自分を責めている場面によく出会います。

変われない。
進めない。
また同じところに戻ってしまった。

そんな言葉を聞くことがあります。

でもその一方で、 本を開いていたり。
何かを書き留めていたり。
誰かに話そうとしていたり。
小さな形で前を向こうとしていることがあります。

私はそういうものを、とても大切なサインだと思っています。

それは成果ではありません。
進捗でもありません。

でも私は、そういうものを大切なサインだと思っています。

人は本当に地図を閉じてしまった時、そもそも探そうとしなくなるからです。

ここから始まる

このシリーズは、何かを克服する話ではありません。

もっと前の話です。
前へ進む方法の話でもありません。

まずは、自分が本当に旅をあきらめてしまったのかを見てみること。

私たちは時々、自分が思っているよりもずっと早い段階で、自分自身に見切りをつけてしまいます。

でももしかすると、まだ本を開いている。
まだ調べている。
まだ考えている。
まだ誰かに助けを求めようとしている。

そんな小さな行動の中に、大切なサインが残っているのかもしれません。

私はそれを、まだ地図を広げているということだと思っています。
まだ答えは見つかっていないかもしれません。
まだ出発もしていないかもしれません。

それでも、地図は閉じられていない。
そしてもし地図がまだ開いているなら。
そこから先の話ができます。
補給の話も。
航海の話も。
これから向かう場所の話も。

まずは、地図がまだ閉じられていないことから。
すべてはそこから始まります。

シリーズ:出航に向けて>>>>

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Kaeko

中川 佳英子

大阪生まれ。英国で23年を過ごし、現在は東京を拠点に活動中。

旅とアートと人間観察が好きです。

教育、医療、アート、NPOなど様々な現場を経験する中で、「人はどうすれば本来の力を発揮できるのか」を探求してきました。

現在は身体感覚を活用したコーチングを行いながら、主体性や生命力について発信しています。

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