予告を見た時から行こうと決めていたトーハクこと東京国立博物館での運慶展、前売り券を購入して先日行ってきました。前売り券を購入したものの、平日行くのは無理だろうなぁ〜と思っていたら、たまたま仕事を休める日がふって湧いてきたので「チャンス!」とばかりに行ってきたのです。
いや、素晴らしかったです。国宝の7体が八角堂を模した展示会場に設置してありました。公式ページはこちら👇
https://tsumugu.yomiuri.co.jp/unkei2025/highlight.html
会場に入ると正面に、弥勒如来坐像がバーンと出迎えてくれます。その後ろに控えるように立つ世親菩薩立像と無著菩薩立像の2体は、とても味わい深い表情をしています。(こちらはウィキペディアの画像です。)


大きさも絶妙で…。この2体のモデルとなった人物ですが、今でもその辺でバッタリと出会いそうなお顔でありながら、とても優しく深淵な眼差しなんですよ。無著菩薩立像(写真下)の頭部がまた完璧な美しさなんです。
それらを囲むように4角に配置された四天王はそれぞれ表情がとても豊か。ダイナミックな動きは、サモトラケのニケのようなヘレニズム時代の彫刻もそうでしたが、あれはあれで良いのですが、運慶の方がもっとず〜っとスムーズで風を感じるリアルさがありました。ヘアスタイルやファッションも、当時の流行か何だかわかりませんけど、チャラい言い方になりますが、「おしゃれでカッコ良い」のです。すごい感覚だな〜と思います。
会場は撮影禁止なので会場からの写真はありませんが、運慶といえば奈良です。以前、奈良へ行った時に私が撮影した仁王像がこちら。

私はこの時代または、この時代の流れを汲む木彫が好きです。
運慶展は11月30日までです。