メキシコの友人から教わった詩を紹介します。
Del mito
Mi madre me contó que yo lloré en su vientre.
A ella le dijeron: tendrá suerte.Alguien me habló todos los días de mi vida
al oído, despacio, lentamente.
Me dijo: ¡vive, vive, vive!
Era la muerte.神話より
私の母は、私が胎内で泣いたと言った。
母にそれらは言った「幸運になるだろう」。私の耳元で誰かが毎日、
Del mito, Jaime Sabines 神話より、ハイメ・サビネス
ゆっくりとゆっくりと語りかけ続けた。
生きろ!生きろ!生きろ!
それは死だった。
2020年にイギリスでロックダウンを体験し、23年間暮らしたロンドンから日本へ帰ろうと思い、2021年に日本へ戻りました。
いろいろな思いやプロセスを経てそうなったわけですが、シンプルに言うと、これは私の死生観が変わった…というか、死生観がおかしくなってたと気づいたから起きました。
そのことについてははてブロに綴っていますので、興味がある方は読んでみてください。何かのインスピレーションになるかもしれません。
死生観がおかしくなっていたというのはどういうことかというと、私は、自分も周りの人たちも皆いつか死ぬということを忘れていたんです。
そのことに気づいたのが、2020年にロンドンで私が体験したロックダウンでした。
メキシコへ来るようになったのは2015年。
サノビブメディカルインスティチュートからお声がけいただき、以来、外部セラピストとして時折数ヶ月滞在してきました。
その時に街を歩いていたら目に入ってきたスカルモチーフのグラフィティや壁画。
当時の私にはその意味がよくわかりませんでした。
でも今回再びメキシコにやってきて、スカルモチーフを見た時にやっとわかりました。
「これってメメントモリ、だよね」とメキシコの友人に話したところ、冒頭の詩を教えてくれました。
これは、自分がいつか必ず死ぬということを忘れるな、というラテン語の格言のようなものです。
生きることそのもの、私自身も含め、スカルモチーフはそのリマインダーなのかもしれません。