東京で出会った、小さなルルド

東京で出会った、小さなルルド

ルルドの泉

先日、初めて東京カテドラル聖マリア大聖堂に行ってきました。意外だったのは、ルルドの泉のレプリカです。

私は大聖堂の内部よりも、ルルドの泉のレプリカの前の方が、静かに過ごせました。

さて、みなさんは聖堂と教会の違いについて考えたことはありますか?

今回、こちらを訪れた時にふと気になったのです。
英語だと大聖堂をCathedral(カテドラル)といい、教会をChurch(チャーチ)といいます。キリスト教徒であれば使い分けているのかもしれませんが、そうでない場合は、場所の固有名詞として使い分けている場合が多いかもしれません。

聖堂と教会の違い

聖堂(せいどう)
キリスト教の礼拝のための「建物」そのものを指す言葉。
教会
建物の名称である「聖堂」と、そこに集う信者の「共同体」の両方を指す言葉。
大聖堂(カテドラル):
司教が司教座(カテドラ)に座る、司教の拠点となる建物。
他にも、礼拝堂というのがあり、聖堂とは別に、教会が所有権を持たない場合などに、礼拝の場として使用される建物を指すことがあるそうです。

建物だと思っていた「教会」が、共同体も意味する言葉だったことが一番印象に残りました。

ヨーロッパの著名な大聖堂

ロンドン、パリ、ローマ。
長くヨーロッパで暮らしていた私は、自然と大聖堂を訪れる機会がありました。
どれも壮麗ですが、東京カテドラルはまったく違う印象でした。

サン・ピエトロ大聖堂(バチカン市国)

世界最大級の大聖堂。
ローマを訪れるたび、その圧倒的なスケールに息をのみます。

ノートルダム大聖堂(パリ)

何度訪れても、美しさより先に「街と共に生きている建物」だと感じる場所でした。
火災を経て修復された姿も、多くの人の記憶と重なっています。

セント・ポール大聖堂(ロンドン)

私にとっては一番馴染みのある大聖堂です。
テート・モダンからミレニアム・ブリッジを渡る時に見える姿は、今でもロンドンを思い出す風景の一つです。

東京カテドラル聖マリア大聖堂

そして東京カテドラル聖マリア大聖堂。
中はコンクリートが剥き出しで要塞のよう。上記のヨーロッパにある大聖堂とは全く違うエネルギーでした。こちらも、現在の姿になるまでに関東大震災では倒壊は免れたものの、先の大戦の東京大空襲で焼失したようです。設計は丹下健三。

私が訪れた週末、一組結婚式のグループがいらっしゃいました。

フランスのルルドの泉を模して作られた岩窟が、駐車場を挟んで向かい側にありました。

これは私が訪れた時に自分で撮影したもの。

大聖堂の中よりもこちらの方が、いわゆるヨーロッパの教会で味わうエネルギーと似ていました。柵がありますが、祭壇もあり、教会の中のような椅子も置かれています。

この写真を久しぶりにSNSにあげたら、メキシコの友人が「今、どこにいるの?」と聞いてきました。私が「東京だよ〜」というと驚いていました。

確かに、都内っぽくはありませんね。笑

レプリカだからと軽い気持ちで立ち寄りましたが、思いのほか静かで心地よい時間を過ごせました。

Profile image.

Kaeko

大人になってからのほとんどを、私は文化と文化の間で生きてきました。

人と人。

人と組織。

異なる価値観。

異なる世界。

私の仕事は、いつもその間に立つことでした。

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