感情は「答え」ではない
「なんでこんなことで、こんなに反応してしまうんだろう。」
そんなふうに思ったことはありませんか。
頭では大したことではないとわかっているのに、胸が苦しくなったり、涙が出たり、妙に腹が立ったりする。
そんな自分に戸惑って、
「私は弱いのかな。」
「まだ乗り越えられていないのかな。」
そう考えてしまうこともあるかもしれません。
でも、私は少し違う見方をしています。
感情は、結論ではありません。
「私はこういう人間だ。」
「これはもう終わったことだ。」
そんな結論を教えてくれるものではなく、
今、何かが起きていることを知らせる、小さなシグナルなのかもしれません。
「今、何が起きているんだろう。」
だから私は、感情を急いで消そうとはしません。
その代わりに、こんな問いを置いてみます。
「今、何が起きているんだろう。」
すると、ときどき見えてくるものがあります。
それは、
途中で止まったままの体験です。
怖かった。
悲しかった。
悔しかった。
本当は最後まで感じるはずだったものが、そのときは感じきれなかった。
私たちの身体や心は、生き延びるために、ときどき体験を途中で止めることがあります。
だから今感じている反応は、
過去に引き戻されているのではなく、
途中で止まっていた体験が、「続きを生きたい」と知らせているのかもしれません。
シグナルとして読む
もしそうだとしたら、
感情は敵ではありません。
邪魔者でもありません。
あなたを困らせるために現れるものでもありません。
「ここに、まだ途中で止まったままの体験があります。」
そう静かに教えてくれているだけなのかもしれません。
だから、
無理に前向きになろうとしなくてもいい。
急いで手放そうとしなくてもいい。
まずは、
「今、何が起きているんだろう。」
その問いから始めてみる。
それだけで、景色が少し変わることがあります。
感情は、結論ではありません。
もしかしたら、
途中で止まってしまった体験へ戻るための、小さなシグナルなのかもしれません。
航海を続けるために
もし、この視点が少し心に残ったなら。
『The Compass — 現在地を観察する16の座標』には、このブログと同じ問いを、もう少しゆっくりと辿る航海日誌があります。
答えを探すためではなく、
自分の航海を続けるために。











